そっとひとりで口ずさむ悲しき名曲だろう。
道に倒れて誰かの名前を呼び続けたなんて
わかれうたは男女の関係であろうが
歌には男とも女ともなく
わかれはいろいろで
朝から晩まで正月も夏休みもなく
真っ黒になって野球しかしてこなかった
楽しくやってた仲の良いチームメートはプロになり
今はネクタイしめて
街の中華屋にて
テレビで野球観ながらビール飲んで
中華屋の親父にやけに悲しそうに野球観てるな負けてるのかって声かけられて
ただただ野球を見てるだけの顔がそんなになってたなんて
夢や希望がそっと手慣れたように
培った経験が人生に役立つよと声をかけられて
励まされうなづいて前をみるものの
わかれうたを口ずさんだ帰り道の黄昏は暗かった